2014年07月01日

『人生はマラソンだ!』

 以下の文章では、映画『人生はマラソンだ!』の内容・結末に触れています。ご了承ください。

 オランダで大ヒットしたという映画。もちろんセリフはオランダ語、俳優さんも全然知らない。でも楽しく見ることができた。
 ロッテルダムで自動車修理工場を営むギーア。従業員というより仲間の中年三人男とカードゲームをやったりして、仕事は入った時にやればいいさ、という感じ。移民の若者ユースは真面目に働いている。これで経営していけるのか?と思っていると、税金を滞納していたことがわかり、ギーア自身がガンで余命半年ということもわかる。ユースがマラソンをしていたことを聞いたギーアは、中古車販売会社を相手に賭けに出る。ロッテルダムマラソンで俺たち四人が完走したら税金を肩代わりしてほしい。完走できなかったら、工場を譲る。
 この賭けが納得のいくものになっているのは、病気のギーアが反抗的な息子には自分の工場を継がせることができるのかどうかわからないでいること、ギーア自身が化学療法を望まずできるだけそのまま日常生活を送りたいと願ったこと、マラソンは年齢を重ねた人にも可能なスポーツであること、などの理由が挙げられる。
 結果だけ言うと、練習の末出場したマラソンで三人は完走、ギーアはゴール直前で倒れて、そのまま亡くなってしまう。そのあとが驚きの展開で、仲間たちはギーアを車椅子に乗せてゴールさせるのだ。亡くなった人にそういうことをする、というのは強引ではあるけれど、前半でこの四人の中年男のはしゃぎっぷりがかなり描かれているので、ああこの人たちならこれもアリだな、と思わせる。そういう納得のさせ方が上手な映画だと思った。


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