2018年05月22日

あな家 第六回のもやもや

 以下の文章では、テレビドラマ「あなたには帰る家がある」の内容に触れています。ご了承ください。

 断っておくが、「あな家」はとっても楽しませてもらっている。今のところ最高は第三回。ユーモアと恐怖の絶妙なミックス。
 さて先日の第六回では、原作では最終のクライマックスに当たる場面を迎えた。佐藤秀明とナス田綾子の浮気がばれた以上、そうそう引っ張れないだろうから、このあたりでこれが来るのは適切なのだろう。
 最初から原作とは設定が異なっていたので、ナス田夫妻襲撃場面があったことが、まず嬉しかった。だって贔屓が負傷する場面って結構見たいじゃないですか(あくまでも演技として)。それも見られたし、病室での上半身裸も見られたんだけど…これまで細かいところに気を配ってきたドラマにしては、この病室の場面はイマイチ。真弓が秀明の体を拭いてやる場面があるのだが、たとえばこの方が面白いのでは? 真弓が病室に入っていくと、看護師が秀明の体を拭いている最中。秀明h「ありがとう、すみません」という顔で看護師にちょっと微笑むようにしているが、真弓が入ってくると、顔をこわばらせる…あるいは個室でなくて四人部屋とかで、真弓が行くとにやっとする男性患者がいるとか。秀明は基本的には仕事上などで接する人には愛想よくふるまわなくてはと思っている人だろうし、ナス田太郎以外にも、女性と見ればなめるような視線で見てくる男性は「いるもので。

 そういう細かいところとは別に、もやもやの残る回だった。まだ続くのだからそれでいいでしょうと言われればそれまでなんだけど、もやもやの主因は太郎さん。秀明は一応変われるかどうか頑張ってみます的な態度は見せるけれど、変わりそうにないのがこの人。今回、佐藤家に乗り込んで、秀明に殴らせろ、と迫って室内をめちゃくちゃにした。秀明は逃げ惑って、自分で落っこちるのだが(この人は綾子との恋?の場合も、つくづく自分から落ちるのだ)何はともあれ、秀明は痛い目にはあった。で、太郎の方はこれでいいのか? 妻に浮気された、その罰をどうしてやろう、相手に殴らせろと迫り、妻にはこれからも尽くせと言う。秀明は少なくとも今は、浮気した自分への罰として怪我を受け止めたように見える(今後、離婚したらまた変わるかもしれないが)。太郎はモラハラ・セクハラを変えようとは思っていない(ように見える)。
 秀明のような美形の夫を持たない女にとっては、仕事上などで接する時に秀明と太郎のどちらが迷惑かと言えば、太郎だろう。打ち合わせの席などで平気でセクハラ発言をしてくるし、客の立場であれば、相手はそうそう嫌な顔はできないだろうと思っているフシもある。だからどうも第六回のもやもやは、太郎はまったく変わりそうにないところにあるのだろう。もちろん、不倫がばれれば叩かれるが、セクハラ罪はありませんという現実世界を反映した展開です、と言われれば、はあ、そうですか、と言うしかないのだけれど。
 繰り返して言うが、でも、楽しんで見てますよ。  

Posted by mc1479 at 08:45Comments(0)TrackBack(0)
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