2015年09月22日

『黒衣の刺客』

 以下の文章では、映画『黒衣の刺客』の内容に触れています。ご了承ください。

 ホウ・シャオシュンがカンヌで監督賞を受賞した作品。
 チラシに「最も美しく、最も静謐な、新しい武侠映画」とある。

 そして、その通りなのだ。殺陣のシーンはキレがよいのだが、派手な声や音は出ない。なるほど、暗殺者というのは、こういうものかもしれない。
 いきなり始まるアクション。そしてアクション以外の場面は極めて静か。というリズムにちょっとついて行けなかった。
 もちろん、美しい風景などの見どころはあるのだが、中国の国境付近を主な舞台としていて、たとえば華麗な宮廷のようなものをもっと見たいと思っていると、あてがはずれる。
 遣唐使の青年役で妻夫木聡が出演していて、「生と死が渦巻く物語の中で」「中和剤のような役割」と自分で言っているが、それはその通り。彼のファンが満足するのかどうかはよくわからないが、違和感なく溶け込んでいた。


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