2014年11月11日

「マダム・マロリーと魔法のスパイス」

 以下の文章では、映画「マダム・マロリーと魔法のスパイス」の内容・結末に触れています。ご了承ください。


 ムンバイでレストランを営んでいた一家。選挙の暴動で店とママを失い、たどり着いた南フランスでインド料理店を開店する。「フランス人はインド料理を食べないよ」と息子たちは大反対、しかも向かいにはフレンチ・レストランがある。
 予想通りというか、パパと、向かいのフレンチ・レストランの経営者マダム・マロリーは衝突。ひと言で表せば、お互いが「食」を通じて文化の違いを受け入れていく物語。
 122分なのだが、インド人一家の次男と、マロリーのレストランの副シェフの女性との恋、マロリーのレストランに勤める「どうしてもインド人を追い出したい」愛国者、評判になればすぐにインド人一家の次男を引き抜きにやって来るパリのレストラン、そして「恋人に近い」関係になっていくマダム・マロリーとインド人一家のパパ……と盛りだくさん。
 正直言って、次男がパリへ行ってから帰ってくるまでの描写は、雑誌の記事だけで見せるなど、もっと簡単にすませてもいいような気がする。帰ってくるのだろうな、という展開が見えてしまうからだ。
 しかしここでは、フレンチが結局インド料理のスパイスをも取り入れて進化していくことも描きたかったのだろう。と言って、フレンチ礼賛というわけでもないのは、製作や監督がフランス人ではないからだろうか。
 インドのスパイスを入れたオムレツをマダム・マロリーが食べたときに言う、「シャープでクールでホットな味」という感想が印象的。


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