2014年09月23日

『そこのみにて光輝く』

 おはよう!ミリオン座で、見た。9月から100円上がって1100円になったとはいうものの、この料金で見られてコーヒー付きは嬉しい。

 以下の文章では、映画「そこのみにて光輝く」の内容に触れています。ご了承ください。

 仕事中、事故で仲間を死なせ、休職中の達夫はパチンコ店で拓児と出会い、誘われるままに彼の家を訪れる。狭い家には寝たきりの父がいて(母が勤めに出ているのかどうかはハッキリしない)姉の千夏は稼ぐために売春までしている。千夏と腐れ縁の男は、仮出所中の拓児に仕事を世話してくれている男でもある。
 悪い状況にいる人々が、悪い状況から抜け出すことができない話が説得力を持って描かれる。
 達夫は千夏と結婚しようと決めるのだが、腐れ縁の男は弟の話を出しながら千夏に迫り、千夏の顔に殴られた跡を見た拓児は、男をナイフで刺してしまう。
 達夫と千夏のラブシーンだけが、まあ明るいと言えば明るい。しかし、悲惨な話のわりに淡々と見てしまう。
 おそらく、どうしても登場人物たちが自分の近くにいる人たちからはかけ離れて見えてしまうからだろう。勤めた会社がブラックだったとか、悪いところから借金してしまったという話なら、まだ「自分の身近にも起こるかもしれない」と思うのだが、話の始めから悪い状況にいる人の気持ちには、なかなか近づきにくい。俳優さんは頑張っていると思うけれど。
 達夫は綾野剛、千夏は池脇千鶴、お調子者で単純でキレやすい拓児を演じた菅田将暉は上手いと思った。


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