2016年07月08日
I am Ichihashi
以下の文章では、映画『I am Ichihashi』 の内容・結末に触れています。ご了承ください。
女性を殺害し埋めて、逃げた男がいた。整形手術まで受けて、二年以上逃げ続け、とうとう逮捕された。市橋という男。
2013年に映画化された時は、ミニシアターで公開されたが、それほど大きな話題になったという記憶はない。最近、テレビ放映されたのは監督・主演のディーン・フジオカが有名になったからだろう。
あまり同情する余地のないような男の話を監督・主演するのは大変だろう。逃げ続ける彼の心情に寄り添っていかなければならないだろうが、彼を犯罪に走らせた理由が特に描かれるわけではない。
そこで登場させたのが、逃亡中の市橋に会って取材するインタビュアーだったのだろう。彼は警官ではないから、市橋を逮捕はしない。しかしその口調は次第に彼を責めるようになっていく。二人のやり取りの場面に、市橋の逃亡生活の様子が挟みこまれる。
逃げ続ける市橋に対して「それでいいのか」と責めるインタビュアーを配することで、この同情しにくい男の話を客観的に描こうとしたように見える。
そうは言っても、内容が内容なので、やはり「面白い」と言って見ていられる映画ではない。インタビュアーは実は市橋持自身(彼の分身)だったのか?と思わせる仕掛けは「なるほど」とは思うのだが…
女性を殺害し埋めて、逃げた男がいた。整形手術まで受けて、二年以上逃げ続け、とうとう逮捕された。市橋という男。
2013年に映画化された時は、ミニシアターで公開されたが、それほど大きな話題になったという記憶はない。最近、テレビ放映されたのは監督・主演のディーン・フジオカが有名になったからだろう。
あまり同情する余地のないような男の話を監督・主演するのは大変だろう。逃げ続ける彼の心情に寄り添っていかなければならないだろうが、彼を犯罪に走らせた理由が特に描かれるわけではない。
そこで登場させたのが、逃亡中の市橋に会って取材するインタビュアーだったのだろう。彼は警官ではないから、市橋を逮捕はしない。しかしその口調は次第に彼を責めるようになっていく。二人のやり取りの場面に、市橋の逃亡生活の様子が挟みこまれる。
逃げ続ける市橋に対して「それでいいのか」と責めるインタビュアーを配することで、この同情しにくい男の話を客観的に描こうとしたように見える。
そうは言っても、内容が内容なので、やはり「面白い」と言って見ていられる映画ではない。インタビュアーは実は市橋持自身(彼の分身)だったのか?と思わせる仕掛けは「なるほど」とは思うのだが…