2015年10月01日

テレビ キューバふしぎ体感紀行

 以下の文章では、2015年9月19日・26日に放映された「キューバふしぎ体感紀行」の内容に触れています。ご了承ください。


 女優の鶴田真由が2週間くらいかけて、キューバを巡る。なぜ興味があったかというと、玉木くんも以前、紀行番組でキューバへ行ったから。もっとも彼の場合、ジャマイカ・コスタリカ・キューバと3カ国回っていたので、この番組はキューバだけを詳しく紹介するのだろうと思った。
 鉄道でハバナから出発。ハバナで古いアメリカ車が大切にされタクシーとして利用されているのは、5年前に玉木くんが行った時とそう変わりはないようだ。
 マタンサスでは、独自の宗教を信仰している人たちに出会う。アフリカ系の人々が根付かせたもので、自分たちの信じている神々をキリスト教のマリアなどに重ねて信仰している。
 観光用のSLにも乗る。鉄道のない所ではヒッチハイクもするが、これは半ば公共交通機関のようになっていて、車を止めて交渉する公務員がおり、料金を払って乗せてもらう。
 サンタクララで、15歳を迎える女子の盛大な成人パーティに。成人式が派手だというのは、玉木くんの紀行にも出てきた。
 サンティアゴ・デ・クーバではカーニバルを見学。

 そこからは北側の海をたどって戻る。古い港町バラコアでコロンブスの立てた十字架を見、フンボルト国立公園で貴重な動物を見、先住民の血が流れている人たちにも出会う。
 地元の釣り船に乗せてもらい、海へも潜る。ヘミングウェイの通った食堂にも行く。最後は漁師たちとのやり取り。
「海は母親のようだ。ラ・マルと女性名詞で呼ぶんだ」
「海はいつもサインを送ってくれている。それを見逃すと危険になる」
「釣れない日があってもそれはいい」
 漁師たちの言葉、女性名詞のことは『老人と海』の中にもあるそうで、これが漁師たちが常に意識していることなのか、それともヘミングウェイが愛した場所を訪れる人にならこう言うといいだろうというサービスなのか。
 アメリカとの国交を回復したキューバなのだが、意外なくらい社会的なことには触れられていなかった。
 4年前から自営業をやることがかなり自由になったことくらいだろうか。
 玉木くんの紀行では、一般のお宅へお邪魔して、配給手帳を見せてもらったり、電化製品も配給されること、家賃は安いこと、しかし配給される食糧だけでは足りないので食費がかかること、などを聞いていた。
 今回のこの紀行では、大学までの教育費が無料なのは変わっていないことや、電車賃も(キューバ人なら)かなり安いことはわかったが、それ以外にはあまり具体的な生活費のことなどはわからなかった(アメリカに出稼ぎに行っている人が多いのは伝わってきた)。
 森林や海中など、どちらかというと「自然に触れる」ことが多かったので仕方がないのかもしれないが、アメリカとの国交が復活したキューバで「リゾート地のホテル建設が進んでいる」以外の変化も、もう少し見せてくれれば、と思った。  

Posted by mc1479 at 08:53Comments(0)TrackBack(0)
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