2015年09月22日

『黒衣の刺客』

 以下の文章では、映画『黒衣の刺客』の内容に触れています。ご了承ください。

 ホウ・シャオシュンがカンヌで監督賞を受賞した作品。
 チラシに「最も美しく、最も静謐な、新しい武侠映画」とある。

 そして、その通りなのだ。殺陣のシーンはキレがよいのだが、派手な声や音は出ない。なるほど、暗殺者というのは、こういうものかもしれない。
 いきなり始まるアクション。そしてアクション以外の場面は極めて静か。というリズムにちょっとついて行けなかった。
 もちろん、美しい風景などの見どころはあるのだが、中国の国境付近を主な舞台としていて、たとえば華麗な宮廷のようなものをもっと見たいと思っていると、あてがはずれる。
 遣唐使の青年役で妻夫木聡が出演していて、「生と死が渦巻く物語の中で」「中和剤のような役割」と自分で言っているが、それはその通り。彼のファンが満足するのかどうかはよくわからないが、違和感なく溶け込んでいた。  

Posted by mc1479 at 14:06Comments(0)TrackBack(0)

2015年09月22日

『キングスマン』

 以下の文章では、映画『キングスマン』の内容に触れています。ご了承ください。

 コリン・ファースが50歳を越えてからスパイ映画でアクションを見せるとは思わなかった。
 1960年前後生まれの(コリンはちょうど1960年生まれ)かつての英国美形アクターの中では、どちらかというと地味な存在だったコリンがアカデミー賞をもらった時には「ほお」と思ったものだが、その後も多様な作品に出演し続けて、そして、これ。
 マシュー・ヴォーン監督の『キック・アス』はテレビで見たことがあったので、アクション場面はしつこいほど長いだろうというのは予想できた。そして、コリンのアクション場面は、いい。
 ここに出てくる悪人の主張もわからなくもない。人間がいるから、地球に悪影響を与えるのだ。だから、人間の数を減らそう--ただし、自分の仲間は残して。そう考え始めると、うまくいかない。
 結構残酷なシーンもあるので、15Rだが、スパイもののパロディのようで、話は考えて作ってある。でも、あれこれ詰め込んであって、なんというか--コリンはおしゃれなんだけど、映画自体はおしゃれではない。  

Posted by mc1479 at 13:58Comments(0)TrackBack(0)
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