2015年05月02日

『パレードへようこそ』

 以下の文章では、映画『パレードへようこそ』の内容に触れています。ご了承ください。

 話の舞台になっているのは、1984年のイギリス。炭鉱労働者のストライキが長引いている頃。
 ゲイ・パレードに参加していたマークは、炭鉱夫ストのニュースをテレビで見て「彼らの敵はサッチャーと警官。僕らと同じだ。応援しよう」と、「炭鉱労働者を応援するレズビアンとゲイのグループ」を9人で結成。集めたお金を送ろうとしても、炭鉱労働者組合からは、グループ名を言っただけで断られる。それなら、と直接ウェールズのディライス炭鉱に電話をかけ、お金を送る。
 多額の支援金にお礼を言おうとロンドンへ出てきたディライスの労働者代表のダイは、彼らがレズビアンとゲイのグループだと知って驚くが、偏見なく、彼らの集まる店でお礼を言う。
 ディライスに招かれたマークたちは、驚かれながらも交流を深めていく。もちろん、偏見を持つ人もいる。しかしダンスや音楽を通じて彼らに親しみを感じる人もいる。
「不当に扱われている者どうしが連帯する」と言葉にすると気恥ずかしくなるような話が、笑いを交えて展開される。ゲイであることをカミングアウトする男性、エイズのこと等も取り入れながら。
 そつが無さ過ぎる、と言いたいくらいだが、ゲイたちのパレードに炭鉱夫たちが大挙して参加するクライマックスは感動的。  

Posted by mc1479 at 13:03Comments(0)TrackBack(0)
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