2012年04月20日
映画「アーティスト」を見て
映画「アーティスト」を見た。なぜこのタイトルにしたのだろうと思いながら。「アーティスト」という語が出てくるのは1度だ。サイレント映画のスターだったジョージが、自分で監督・主演した映画についてのインタビューで「僕はスターではなくアーティストだ」と語ったという新聞記事が出る。ところがその監督・主演作は大コケでジョージの没落に拍車をかける。
そこから考えるなら「アーティストぶって作った映画はダメ! 楽しくなくちゃ」ということになるのだろうか。事実、ジョージとは対照的にスターになっていくペピーの映画は楽しそうだ(ジョージもそれを見て笑っている)。
それはこの映画の作り手の姿勢でもあるのだろうか。白黒サイレント映画という意表をついた方法で「楽しい」映画を作り上げる。
でもやっぱりこの映画にはある種の皮肉を感じてしまう。こんな楽しい映画ができるのに何作ってるんですか、とフランスからハリウッドに投げかけた皮肉。
とはいえ、映画自体はとても楽しめた。ありきたりかもしれないけれど、先が読めるかもしれないけれど、気持ちよく見られる映画だった。
そこから考えるなら「アーティストぶって作った映画はダメ! 楽しくなくちゃ」ということになるのだろうか。事実、ジョージとは対照的にスターになっていくペピーの映画は楽しそうだ(ジョージもそれを見て笑っている)。
それはこの映画の作り手の姿勢でもあるのだろうか。白黒サイレント映画という意表をついた方法で「楽しい」映画を作り上げる。
でもやっぱりこの映画にはある種の皮肉を感じてしまう。こんな楽しい映画ができるのに何作ってるんですか、とフランスからハリウッドに投げかけた皮肉。
とはいえ、映画自体はとても楽しめた。ありきたりかもしれないけれど、先が読めるかもしれないけれど、気持ちよく見られる映画だった。